前回その1では幼少時代〜大学入学までを書きましたが
今回はそれからあいと一緒になるまでを書きます
上京し、成人式のために、というふれこみで髪の毛も伸ばし始めました。
自分の恥ずかしさをごまかすため、周囲に言い訳が必要だったのです。髪の毛ひとつとっても。
女子体育大学に入ったのですが、周りは男みたいな子もたくさん、
入学式の時一緒に来た母親が、「あんたが女に見えるわ」と笑っていました。
うれしくなかったですけど(笑)
部活を決める段になり、いろいろ考えました。
スポーツは得意だし大好きだけど、またそういうのを選んだらたぶん変われないよなあ。。
体を柔らかくしたいこともあり、思い切ってダンス部(!)に入りました。
FTMにはたぶんない選択。今なら種類によりありかもだけど。
最初は大変でした。体は普通の人よりかたいし、まったくのど素人なので
恥ずかしいくらいブサイクでへったくそ。
今までできない運動はなかったので自分で悔しかったです。
ダンスを理由に舞台では化粧をするし、衣装でスカートもはきます。
「理由」があるのは私には大切でした
髪も長くなり、動かずしゃべらなければ女子に見えました。
大学に来て初めて同じFTMの子に出会い、カムしましたが、その子ですらわからなかったと。
「よっしゃ、自力性転換(男→女)できたやん
じろじろ見られたり、びっくりして入口確かめに行かれたりすることもなくなりましたが
中身はそう簡単には変わらず、男の子のままでした
好きになるのも女性 。
男が嫌いなわけじゃないけど、男の人は「ええなあ、体男で」と羨ましい存在でした
そんな見た目になったもんですから、男性から声がかかることもありました
その時の心境は「本物の男も女と思うんやから合格やな」と
実地試験にパスしたような感覚でした。
男心はわかるので、男の人が喜ぶことをするのは簡単です。自分がしてほしいことをしたらいい。
大学時代はそんな自力性転換に励みつつ、中身は本来の自分のままで大きなバイクを乗り回してました。
男の人を好きになろうと努力していたのに、彼女ができてしまい、
また悩みました。え、見た目女でも彼女できるの??
結婚も考えて本気で身体の性転換を考え、お金も貯めましたが
彼女とも結局別れました。学生だったし若かった。。。
スポーツクラブのトレーナーとして就職し、
さあ、やっぱり頑張って女として生きていくかと 男の人とも付き合ってみたりするようになりました。
まあ、いけなくはない。変な感じだけど。
25歳の時、たまたま出会った男性と意気投合し、結婚しました。
ああ、自分も女としてやっていけそうや、長い道のりだった。
見た目や行動が多少男っぽくても、結婚しているというのは
最大の隠れみの、誰も私がFTMとは思うまい、これで親も大丈夫、ああ、よかった
このまま子供でも産んで、静かに残りの人生生きよう・・・
としばらくは平穏に暮らしました。本当に生まれて初めてびくびくせずに、普通に毎日を過ごせました。
それだけで幸せでした。
もうこれで誰にも知られずにいけるはずだったのですが、
あい
本当の自分を封印していることの淋しさを痛感したのです。
「あれ、大丈夫だと思っていたのに、こんなに辛いんだ」
それでも離婚して新しい人生を一からやり直す勇気が持てるまでは長い時間がかかりました。
その間はあいを随分苦しめたはずです。
それでも彼女は本当の私を丸ごと受け入れ、今までの苦しみすべてを受け止めてくれました。
明るく、時には正論で、時には厳しく、
最終的に私は全てを白紙に戻し、彼女と生きることを選びました。
本当の自分で人生やり直そうと。
離婚し、主婦でしたから仕事探しからスタート、そして家探し
最初はすべてゼロからで大変でした。
離婚したからといっても、彼女にいつ愛想つかされないとは限りません。
すべてを捨て何もかもなくなっても、それには自分で責任もつこと、それは最初に約束しました。
あくまで自分の意思で決めたことで、あいにはあいの自由があることを。
「やっぱ私、あきと別れて男と結婚するわ、ごめんね」とならぬとも限らないこと。
幸い今のところまだ愛想つかされていません。よかったね、おれ・・・。
そんなわけで、人生を一からやり直すことになりましたが、
付き合いはじめて1年くらいは誰にも二人の関係のことは言えず隠れるように生きていました。
もともと隠し事のきらいなあいのフラストレーションは次第に蓄積されていき
ついに。。。。つづく。。






